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ライスボウルでインスタントリプレーを採用いたします

ライスボウルでのインスタント リプレー採用について
2017年12月13日
ライスボウル実行委員会

公益社団法人日本アメリカンフットボール協会発行の2017年-2018年版公式規則・公式規則解説書の第12編インスタントリプレイが掲載されたことに基づき、ライスボウル実行委員会にて検討した結果、第71回ライスボウル(アメリカンフットボール日本選手権、以下、RB)に於いて、インスタントリプレイ(以下、IR)を採用することなりました。
RBで採用されるIRの概要は、以下の通りとなります。

第1章 目的とフィロソフィー
a.インスタントリプレーとは,試合の審判員によるフィールド上での決定を,ビデオを用いることによって確認する(コンファーム),変更する(リバース),あるいは支持する(スタンド)ためのプロセスである。
b.フィールド上の判定は正しいという基本的な前提で,インスタントリプレーのプロセスは行われる。ビデオの証拠によってフィールド上の判定が誤りであると議論の余地もなく確信できたときのみ,リプレーオフィシャルはその判定を変更することができる。そのような明白なビデオの証拠(インディスピュータブル ビデオ エビデンス)がない限り,リプレーオフィシャルはフィールド上の判定を支持しなければならない。
c.レビューの結果、試合に重要で直接的な影響があるとリプレーオフィシャルが判断した場合、およびいずれかのチームのヘッドコーチのチャレンジがあった場合、インスタントリプレーのプロセスは行われる。

第3章 レビュー可能なプレー

第1条 得点に関わるプレー
a.タッチダウンまたはセイフティに関わるプレーで、以下の要素が含まれる判定。
b.フィールドゴールの試みで,ボールが(a)クロスバーを越えたか越えないか,(b)アップライト上端より下で,その内側か外側を通ったかに限定した判定を行う場合。ボールがエンドラインを横切るときに,アップライト上端より上を越えた場合,プレーはレビューされない

第2条 パス
a.パスの成功,不成功またはインターセプトの判定。

第3条 デッドボールとルースボール
a.パサーのファンブルかフォワードパスの不成功かの判定。
1.ファンブルに変更する場合、ルースになった直後の継続したアクションによってリカバーされたことを示す明白なビデオの証拠が必要である。
2.ファンブルに変更する場合,リカバーした地点でデッドとなり,いかなる前進も無効となる。
b.ボール キャリアのデッドか否か、デッドの前のファンブルか否かの判定。
1.ルースになった直後の継続したアクションによってリカバーされたことを示す明白なビデオの証拠がない場合,ボール デッドの判定は支持される。
2.ファンブルに変更する場合、リカバーした地点でデッドとなり,いかなる前進も無効となる。
c.第1ダウン獲得あるいはゴール ラインに関わるボール デッドの地点。
1.ボールの前進地点,ファンブル地点、アウト オブ バウンズの地点。
2.タッチダウンやファンブル直前を除き、ボール キャリアのアウト オブ バウンズの判定はレビューできない。
d.ファンブルをどちらのチームがキャッチまたはリカバーしたかの判定。
e.ルースボールにタッチしたプレーヤーがインバウンズかアウトオブバウンズかの判定。
f.以下のルースボールの判定
1.サイドライン,ゴール ラインあるいはエンド ライン上あるいは越えた地点に触れたか否かの判定。
2.パイロンに触れたか否か,ゴールラインの平面を越えたか否かの判定。
g ルース ボールのキャッチまたはリカバリーがフィールド オブ プレーかエンド ゾーンかの判定。

第4条 キック
a.キックへのタッチの有無の判定。
b.オンサイドキック時に,Aチームによるブロックが,ボールにタッチできる資格を得た後か否かの判定。

第5条 ターゲティング
a.リプレー オフィシャルは,すべてのターゲティングの反則をレビューする。このレビューは,ターゲティングの反則に関するすべての要素が対象となる。ターゲティングを示す行為(参照:9-1-3および9-1-4注1)の少なくとも一つ,および以下を確認する。
1.ヘルメットのクラウンによる強力な接触が行われたか否か。
2.無防備なプレーヤー(参照:9-1-4および2-27-14)の首または頭部に対して強力な接触があったか否か。
b.フィールド上の審判員によってコールされなかったターゲティングの極端な事例に対してのみ,リプレーオフィシャルはターゲティングの反則と判定することができる。コーチのチャレンジによってレビューを始めることはできない。

第6条 その他
リプレー オフィシャルによって以下の内容はレビューできる。
a.ライブ ボール中にフィールド上にいるプレーヤーの人数。
b.判定をレビューした際のクロックの修正。
c.各節終了時のクロックの修正(残り3秒以下でボールをスパイクした際はレビューの対象外)。以下の場合に限り,リプレー オフィシャルはゲームクロックの修正を行うことができる。
1.ボールがデッドとなったとき,ゲーム クロックの時間がまだ残っていることを示す明白なビデオの証拠をリプレー オフィシャルが示すことができる場合
2.チーム タイムアウトの要求によってゲーム クロックが計時停止となるべき状況において,リプレーオフィシャルのビデオに審判員による計時停止のシグナルが映っている場合
3.第2節および第4節に限り,デッド後にボールが所属するチームがスクリメージからプレーを開始する場合
4.第4節に限り,得点が同点あるいは次にスナップを行うチームが8点以下の得点差で負けている場合
d.ダウン数の修正。そのシリーズ中,あるいはそのシリーズのあとにボールが正当にプレーに移される前であれば、いつでもダウン数を修正することができる。

第7条 レビュー可能なプレーの制限
規定されていないプレーあるいは判定はレビューできない。しかし,リプレー オフィシャルは,ゲームクロックを含み,プレーがレビュー可能か否かにかかわらず,甚だしいエラーを訂正することができる。ただし,レビュー可能と規定されていない反則をリプレーオフィシャルはコールできない。

第8条 レビュー可能な反則
次のプレーはレビューの対象であり,リプレーオフィシャルは,フィールド上の審判員が判定しなかった反則をコールすることができる。
a.不正なフォワードパス,または前方への手渡し。
b.不正なキック。
c.オンサイドキックでのキックチームによる不正なブロック。
d.ライブボール中のフィールドオブプレー上のプレーヤーの人数。
e.フォワードパスへの不正なタッチ。
f.フリーキックのアウトオブバウンズ。
g.明白かつ極端なターゲティングの反則。

以上

詳細は、下記資料にてご確認頂けると幸いです。
2017年度 ライスボウル インスタントリプレーの公式規則について
インスタントリプレイ・クイックチャート