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チーム紹介

【誕生】

1985年に富士通グループ全社のアメリカンフットボール経験者が集って同好会が発足。翌年『アマチュアリズムで仕事もフットボールも日本一に』をスローガンに、日本アメリカンフットボール界の開拓者となることを誓って「FRONTIERS」と命名し、実業団チームとして日本社会人アメリカンフットボール協会に加盟。同2部リーグに所属した。

【2003年パールボウル初優勝】

年毎の本格的リクルート活動を原動力に創部3年目で1部リーグ昇格。1992年にリーグ優勝を果たし、同年から春の社会人王者を決するパールボウルに3年連続決勝進出した。以後リーグ中位に甘んじる時期もあったが、2000年に8年ぶりのリーグ全勝優勝を果たすと、2002年に社会人選手権(東京スーパーボウル=現ジャパンエックスボウル:JXB)準優勝。2003年にはパールボウル初優勝を勝ち取った。

2006年7月に「かわさきスポーツパートナー」に認定、2011年には「3つのミッション(任務・使命)」を新たに定義。目標(Goal):日本一を獲得し、常勝チームとなる。行動:チームを支え応援してくださる皆様と環境に感謝し、感動と喜びを与えるチームになる。義務:Frontier Spirit(開拓者精神)を胸に、日本アメリカンフットボール界の普及と発展に貢献する、を掲げている。

2005年以降、2006、2010年にパールボウル優勝を勝ち取ったものの、2007、2009、2011、2013年のJXBはいずれも準優勝止まり。リーグを代表するチームに成長を果した一方で、あと一歩の壁に跳ね返されてきた。

【創部30年目に初の栄冠】

創部30年目となった2014年にXリーグ初優勝を勝ち取った。3年連続11度目のパールボウルでライスボウル4連覇中だったオービックシーガルズに終了プレーで追いつかれ、延長の末に苦杯を舐めたが、秋季リーグに唯一の全勝チームとして臨んだファイナルステージでオービックに雪辱。6度目の出場となったJXBでIBMビッグブルーとの激戦を制して社会人日本一に輝き、同シーズン初出場となった日本選手権ライスボウルで学生日本一の関西学院大学ファイターズに勝利を収めて、念願だった「日本一」の栄冠を獲得した。

昨季も順調に勝ち星を重ねて全勝でJXB出場。二連覇への呼び声は高かったものの、パナソニックインパルスに苦杯を舐めた。リーグ運営が大幅に刷新された今季、3年連続となる全勝でJXBに駆け上がると、全勝対決となったオービック戦で堅守を原動力に快勝。X王者に返り咲き、2年ぶり2度目の栄冠奪取の準備を整えている。

【監督紹介】

■ヘッドコーチ藤田智(ふじた・さとし)

1967年9月2日生。愛知県出身。東海高校から86年京都大学入学後、同大フットボール部ギャングスターズQBとして活躍。卒業後に母校コーチ就任し、95年ライスボウル優勝。00年にはアサヒ飲料クラブチャレンジャーズ・ヘッドコーチとしてライスボウル優勝、翌01年準優勝。富士通フロンティアーズ創部20周年の05年にヘッドコーチ就任。10年目のシーズンに、フロンティアーズを念願だったライスボウル優勝。今季、コーチとして5度目のライスボウル出場を勝ち取った。

◎コーチ歴
90年.京大攻撃コーディネーター
98年.アサヒ飲料チャレンジャーズ・ヘッドコーチ
02年.京大攻撃コーディネーター
05年.富士通フロンティアーズ・ヘッドコーチ
◎日本代表など代表チームのコーチ歴
99年第1回ワールドカップ攻撃コーチ
05年JAPAN-USA BOWL攻撃コーディネーター
09年ノートルダム・ジャパンボウル攻撃コーディネーター
10年ジャーマン・ジャパンボウル攻撃コーディネーター
11年第4回世界選手権攻撃コーディネーター

[QUICK FACTS]

■カテゴリ:実業団
■母体企業:富士通株式会社
■創部/加盟:1985年/1986年
■Xリーグリーグ戦通算成績:116戦88勝26敗2分(0.767)
■日本社会人選手権:出場8回/優勝2回
■日本選手権ライスボウル:出場1回/優勝1回(69回大会まで)
■チーム名の由来:日本フットボール界の先駆者(フロンティア)になることを願って
■チームカラー:FUJITSUレッド
■グラウンド所在地:神奈川県川崎市高津区下野毛3-9-1
■チームスローガン:Leave No Doubt
■スローガンに込めた意味:すべての取り組みに対し「何も迷いの無い状態にしろ」「やり切れ、出し切れ」という意味を込めて
■公式チームサイト:http:// sports.jp.fujitsu.com/frontiers/
【2016年度春季試合結果】
・パールボウルトーナメント
4/24 〇90-0 BULLSフットボールクラブ
5/15 ●28-32 LIXILディアーズ
・交流戦
6/12 〇26-0 アサヒビールシルバースター

【2016年度秋季試合結果】
・レギュラーシーズン
8/28 〇29-24 IBMビッグブルー
9/11 〇20-7 アサヒビールシルバースター
9/22 〇40-0 オール三菱ライオンズ
10/1 〇20-13 パナソニックインパルス
10/15 〇34-0 エレコム神戸ファイニーズ
10/30 〇17-10 ノジマ相模原ライズ
*2016年シーズンより「NFA方式リーグ戦」に変更され、リーグ戦終了直後よりJXBトーナメントが開催される運営となった
・JXBトーナメント
11/12 〇42-6 アサヒ飲料クラブチャレンジャーズ(準々決勝)
11/27 〇28-26 IBMビッグブルー(準決勝)

【第30回日本社会人選手権ジャパンエックスボウル】
12/12 〇16-3 オービックシーガルズ

【攻守蹴戦力の見どころ】

【キャメロンがMVPになる理由】
今季のフロンティアーズ攻撃の変化は爆発力よりも安定感が重視された。
リーグ戦6試合で記録された1試合平均獲得距離302.0ヤードはスーパー9で6位(イースト、セント
ラルの東日本地区最下位)。QBコービー・キャメロンは特定のレシーバーにパスを集中させること
なく、強盛(関西大)への15回を筆頭に、13回を中村輝晃クラーク(日大)、岩松慶将(日大・新人) らWRへ投げ分けた。ラン攻撃でもエースのジーノ・ゴードンを軸に、金雄一(日大)、高口和起(日大・新人)の新旧コンビでラン攻撃に幅が広がった。キャメロンがこうした豊富なスキルポジション選手にボールを振り分ければ、キャメロンがMVPになる構造ができあがっている。

このフロンティアーズ攻撃を支えたOL勢の顔ぶれは豪華だ。LT小林祐太郎(日大)を中核にRT
勝山晃(法政)と斎田哲也(法政)と望月俊(早稲田)の両Gなど、昨フットボール世界戦に出場した
日本代表メンバーがずらり。今やXリーグ随一の陣容だ。

【リーグ1位鉄壁のスコアリング守備】

一方で守備陣が記録した1試合平均9.0失点は、堂々のリーグ1位の強力さだった。251.7ヤードの喪失距離は5位に止まったものの、121.8ヤードに抑えたパス喪失距離は群を抜く力強さで、7インターセプトと6ファンブル・フォース、4リカバーによる計11回のターンオーバーによって攻撃に好フィールドポジションを提供し続けた。

新主将に就任したベテランLB鈴木將一郎(専修大)のリーダーシップが光る中で、それぞれのポジションで日本代表勢が健在。第一列では高橋伶太、平井基之(共に立命館)。第二列にはLB陣は鈴木と竹内修平(日本福祉大)、第三列には石井悠貴(立命館)と藤田篤(日体大)が構えるアスリート軍団だ。

タックル・リーダーとなった2年目のLBトラショーン・ニクソン(ニューメキシコ大)。これに大橋智明(桜美林)と海島裕希(立命館)が続き、3インターセプトでディビジョンをリードしたCBアルリワン・アディヤミ(サンディエゴ大)が構える贅沢な布陣だ。

【際立った二人のキッキング・スペシャリスト】

今季はフロンティアーズ看板K西村豪哲(日体大)の存在感が際だった。リーグ6試合計160得点
中で35点(8FG、11トライ)が西村のキックで生み出されたものだったが、JXBトーナメント3試合にも35点(9FG、8トライ)を記録。最長45ヤードはJXB準決勝IBM戦の終了逆転プレーで、極限の緊張
感の中でも安定したキックを披露。この一戦は5FGを蹴り込む、勝利の立役者となり、JXBオービック戦にも3FGを蹴り込んだ。
もう一人がベテランらしい、いぶし銀の活躍のP吉田元紀(日大)。通常のパント体型からのキックに加えて、アンバランスド・シフトからのランニング・パントで敵陣深くに蹴り込むキックを披露しているが、元QBなだけにパント攻撃からのスペシャル・プレーの準備が注目される。

今季のフロンティアーズ復活の背景には反則の少なさもあげておくべきだろう。リーグ戦6試合計19回(平均3.17回)は1位、罰退156ヤード(26.0ヤード)が3位。3度あった7点差以下の勝利を制してきたのは、プレーに対する集中力の発揮が原動力だった。

【主力選手】

QB3コービー・キャメロン(Colby Cameron)
◇1990年4月5日生まれ192センチ93キロ26歳
◇ルイジアナ工科大学ブルドックス
2012年4年生時にNCAA(全米大学体育協会)の優秀QBに贈られるサミー・ボー賞を受賞。この年に428回連続インターセプト無しというNCAA記録を樹立した(パス成績は522投359成功、4147ヤード、31TD、5インターセプト)。2013年に米プロフットNFLカロライナにドラフト外参加、最終ロースター入りには至らなかったが、2014年に来日してフロンティアーズ入りすると、米大学一流QBの実力を遺憾無く発揮してライスボウル初優勝の原動力となった。今季パス成績は123投76成功(61.8%)845ヤード、9TD、3インターセプト。JXBではオービック守備を翻弄するスクランブル・ランでしばしば窮地を脱し、10回56ヤードのランを記録し(2QBサックによるロスを含む)、MVP選出された。兄ジョーダンはTEとしてNFLマイアミに所属(2013年プロボウル出場)。

WR81中村輝晃クラーク(なかむら・てるあきくらーく)
◇1988年9月4日生まれ175センチ80キロ28歳
◇日本大学フェニックス勝負所でキャメロンが最も信頼を寄せるターゲット。今季レシーブ成績は13捕球197ヤードでディビジョン内7位とリーディング・レシーバーとなった一昨年優勝時から3分の1に減ったものの、3TD捕球など高効率を誇った。JXB準決勝IBM戦の終了逆転FGをお膳立てしたパス捕球や、徹底マークされたJXBでも4捕球58ヤードでチームリーダーになるなど勝負強さを発揮。キックリターナーとしても秀逸で、リーグ第4節のパナソニック戦では値千金の98ヤードのリターンTDを決めている。

RB29ジーノ・ゴードン(Gino Gordon)
◇1988年12月30日生まれ178センチ85キロ27歳
◇ハーバード大学クリムゾン
米国人の父と日本人の母の間に長崎県佐世保で生まれ、3歳の時に米国へ。名門ハーバード大4年時(2011年)に同大史上6人目となるアイビーリーグ最優秀選手賞受賞、2年連続オールアイビー選出。2013年に来日以来、フロンティアーズのラン攻撃の大黒柱として活躍し続けている。負傷がちだが今季も69キャリーで367ヤード3TDと攻撃チームの屋台骨を支え、JXBでは27キャリー86ヤード1TDで復調をアピール。ライスボウルでの活躍が期待される。

主将・LB45 鈴木將一郎(すずき・しょういちろう)
◇1979年11月4日生まれ180センチ90キロ37歳
◇専修大学グリーンマシーン
高校でフットボールを始めて21年のベテラン。第3.5回日本代表LB選出の実力もさることながら、今季チーム最年長で主将に就任し、フロンティアーズの2年ぶりタイトル奪取の牽引者としてリーダーシップを発揮してきた。自ら「激しさが身上」と言うだけあって、鈴木の真摯な取り組みがチームに情熱を注ぎ、今季リーグ1位となる鉄壁の守備陣の精神的支柱となったのは想像に難くない。「筋トレ」が趣味と言うように、鍛え上げられた肉体はまさにチーム内でも随一の筋肉美を誇る。試合開始前のコイントス・セレモニーに唯一人で臨む姿も凜々しい。

LB16 トラショーン・ニクソン(Tra Shaun Nixon)
◇1992年4月4日生まれ186センチ106キロ24歳
◇ニューメキシコ州立大学アギーズ
群を抜くパワーと機動力を備えた2年目のOLB。今季ハイライトは第4節のパナソニック戦で見せた41ヤードのファンブル・リターンTDだろう。10対13の劣勢下にあった第4Q終盤にQBサックからファンブル・フォースを強い、転々とするボールを拾い上げて逆転決勝リターンTDに結びつける離れ業をやってのけた。ニューメキシコ州立大を経て2014年に米プロフットNFLニューオリンズにトライしたがロースター入りできず。そのままカナダプロフットCFLの複数チームにもトライしたが及ばず。新天地に選んだフロンディアーズでは、このサイズで40ヤード走4秒52、垂直跳び92センチ、102キロのベンチプレス連続24回のパワーを遺憾無く発揮している。今季22タックルはディビジョン7位だったが、4QBサック、48ヤードのロス・タックルはリーグ1位。

LB35 竹内修平(たけうち・しゅうへい)
◇1989年3月3日生まれ183センチ88キロ27歳
◇日本福祉大学ウイングス
学生時に日本アメリカンフットボール75周年記念事業「ノートルダム-ジャパンボウル2009」の日本代表の一員に選出されて脚光を浴びた。昨年までは34体型のスタートOLBだったが、43体型では鈴木の控えに回ることもあった。しかし、今季は体型を問わず常に先発起用。トップチームの看板LBの座に登り詰めた。持ち味はフィジカルを駆使したブリッツからのロス・タックル。JXBオービック戦では、6タックル、1QBサック、14ヤードのロス・タックルを記録してウォリアーズ・アワードに選出された。

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