2010.12.20
甲子園ボウルゲームリポート
ogisu.JPGのサムネール画像のサムネール画像立命大CB荻須は狙っていた。「あそこに投げてくる、と感じていました」。第1Q55秒、早稲田QB広野から右アウトに放たれたパスに、荻須はレシーバーの前に体を入れインターセプト。そのまま31ヤードを独走し、早稲田エンドゾーンに駆け込みTD。試合開始直後のビッグプレーに立命大・米倉ヘッドコーチ(HC)も「あの先制TDが試合の流れで大きかった」と高く評価した。出場決定からわずか中5日での甲子園ボウル。本格的な練習は木曜日の1日だけ。しかし体は動かせなくても、早稲田のスカウティングビデオを集中して分析した成果だった。


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ミスから一時逆転を許したが、立命大は揺るがなかった。そしてシーズンを通して築き上げてきたベースのランプレーを愚直に繰り返した。早稲田もスカウティングでわかっていたであろう。しかし立命大OLが昨年の屈辱から1年間鍛え抜いてきたパワーとスピードで早稲田守備フロントをことごとく粉砕。空いた穴を高野橋、川端ら豊富なRB陣が中に外に走り回り、さらにオプションでキープしたQB谷口までもが止まらなくなった。結果、ランで285ヤード獲得、48得点。「ランとパスのバランスが少し悪くなってしまいましたけどね」と米倉HCは反省したが、試合を完全に支配していた。


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立命守備陣も早稲田のエースRB末吉と「1対1の状況に持ち込まれない」(立命大・池上守備コーチ)ことを徹底し、DLがスピードで早稲田OLを突破。末吉に2人、3人と集まりギャングタックルを浴びせ、末吉得意のセカンドフォートを許さず、勝敗の帰趨が決した第4Q途中までほぼ完ぺきに封じ込んだ。

早稲田も第1Qに、立命大のパントリターンでファンブルを誘うなど、好パントでほとんどリターンを許さない関東王者らしい準備の良さを発揮したが、試合の流れをつかむこと最後までできなかった。



日刊スポーツ


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